十木舎

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一枚板のテーブル・カウンター

暦では立春も過ぎ、暖かい春が待ち遠しいこの季節。
まだまだ寒い日が続いていますね。

今回の現場日記は建築中の物件から、一枚板のテーブルとカウンターを
数点ご紹介します。

まずはヒノキの一枚板

長さ4.5m 幅50cmの ヒノキ無垢材の一枚板です。

こちらは「草津の家」のアトリエに納めさせていただきます。
アトリエという雰囲気を鑑み、あえて桧の節のあるものをご提案しました。

長さも4.5mとあって迫力ありますね。

反りやねじれをなくす加工を施し、表面を十分磨いた後、
最後にオイルで仕上げます。


現場に搬入して、大工さんに取り付けてもらい、あわせてカウンターの下には、収納も造作する予定です。

続いては「西京極の家」に納めさせていただきましたカウンター

これは栗の木の一枚板。長さ2m 幅50cmあります。

何ともカッコイイ仕上がりになりました。

ご主人の書斎カウンターになるとあって、
自ら弊社の倉庫に足を運んでいただき、お気に入りの板を選んでいただきました。


最後にオイルを塗ることによって何とも言えぬ木目が現れます。

このように樹種や大きさなど一枚板でも雰囲気は様々なものがあります。
同じものが二つとない自分だけのオリジナル。

そんなことも自分の家に無垢材を取り入れる大きな魅力の一つですね!

最後は来週末に完成見学会を予定させていただいている「岡崎の家」
一枚板のダイニングテーブルのご紹介。

こちらの一枚板もご主人自ら選んでいただきました。
加工前の原板です。


乾燥する際に反りやねじれが出ます。

まずはその修正加工から

専用の加工機で反りねじれを修正


そのあと表面を滑らかに研磨していきます。

表面がツルツルになるまで研磨し終えたところ



オイルを塗って仕上げたところで現場搬入。
これだけ見事な一枚板です。現場に搬入するのも4人がかりです。

やっとのことで定位置へ、この後大工さんに造作してもらいます。

内部の左官仕上げも終わり完成まぢか


長さ2.6m 幅90cm  マホガニーの一枚板です。



桧の無垢板フローリングとの相性もバッチリ!とても良い感じになりました。

大工さんや種々の職人さんの手によって加工され、テーブルやカウンターに
生まれ変わった無垢の木材たち。


お引渡しの後はお施主様にかわいがられ、素敵な時間と空間の雰囲気を一緒になって感じていただける、

そんな存在になることを願ってやみません。

森谷

岡崎の家 ひな壇階段

2018年がスタートして早20日が経ちましたね。ほんとに早い!

今年も現場日記では、お客様が普段あまり見ることのない、家造りの裏側や現場の情報などもたくさんお伝えできればと考えておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、本年の現場日記1回目は左京区にて建築中の「岡崎の家」から
大工さんによる階段の仕事です!

数ある階段の種類の中でもこちらは「ひな壇階段」です。
十木舎の階段は全て国産桧の無垢材を使用し、一枚一枚大工さんが手加工で
仕上げます。

廻り階段部分をノミで加工中。柱の部分も化粧で見えてくるので、西川棟梁も
大工の腕が鳴ります。


階段を手刻みでかけられたら、大工さんも一人前といわれるくらい
家造りの中でも階段の刻みは技術と経験がものを言います。
まっすぐな階段ではなくて、廻り階段などは特に手間がかかります。

ひな壇の段板を支える所。こんな感じに加工します。



こちらのお宅は手摺にも少しこだわりました。

「パオローズ」という材料でとても堅い材木ですが、赤みかかった色や
木目がとても綺麗な材木です。

階段をかけるのと同時に造作していきます。

最後に珪藻土の壁になるところに下地のボードを張りました。

手摺の雰囲気がひな壇階段とあいまっていい感じになりました。


階段の下のほうは、これがまた凝った造りになっておりまして・・・

お施主様と設計で打ち合わせいただきました図面を形にすべく、
大工さんに奮闘していただきました!


この綺麗な仕上がり、大工さんに脱帽です。

現場の中はヒノキの良い香りが漂っていました。

岡崎の家もいよいよ終盤に差し掛かり、来週からは左官屋さんによる
珪藻土の壁塗りが始まります。

ますます楽しみになってまいりました。

続きも追ってお伝えできればと思います。
お楽しみに!


森谷

島本町の家 上棟しました!

今年も早いものであと数日・・いよいよ年の瀬となりましたね。
本年最後の現場日記は先日、大阪府は島本町での棟上げの様子をご紹介します。

島本町といえば綺麗でおいしい水が豊富なことで知られていますね。
こちらのお宅の屋根に上れば、あの有名なウイスキー蒸留所もすぐ目の前に感じられます。




そんな閑静な住宅街での上棟作業が始まりました。

大工さんがメインの上棟作業。何度経験してもこの日は特別な緊張感で
胸が高鳴ります!!


数十本の柱を立てて梁で繋ぐ。。。いわゆる木組みを繰り返し
2Fの床組まで組みあがりました。

このしっかりとした木組みも十木舎のこだわりの一つです。


そのこだわりは屋根の梁材にまで至ります。

こちらのお宅でも十木舎の特徴でもある深い軒を採用していただきました。
軒を支える登り梁が圧巻です!


軒裏に化粧で見えてくる登り梁とあって、大工さんもここは特に慎重に
時間をかけて納めていきます!

登り梁が納まり、建物全体が組上がってくるとそのスケール感に
何とも言えない高揚感がわいてきます。



屋根仕舞を終え上棟の作業は無事完了し、大工さんにも少し安堵の表情が
浮かびます。

整然と細かく並んだ登り梁がどんな表情を見せてくれるのか…今から完成が楽しみです!


本年も本当にたくさんのお客様よりご縁をいただきまして、大変ありがとうございました。
また引き続き来年も大工さんをはじめ、多くの職人さんと共に喜んでいただける家造りに
打ち込んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それではまた来年の現場日記で。

森谷

山科の家 仕上げ工事

「山科の家」ではお引渡しに向け、様々な職人さんによる仕上げ工事の
真っ最中です!

十木舎では家造りだけではなく、その建物の外観の雰囲気に合わせて
外構工事も計画させていただきます。


駐車スペースではコンクリートの洗い出しの作業が始まっています。
通常のコンクリート仕上げも良いですが、職人さんによってひと手間かけることにより、また違った表情が現れます。

コンクリートの表面を水で洗い流し、石や砂を現していきます。

デッキブラシでゴシゴシと・・・

玄関へ続くアプローチは三和土(たたき)風仕上げを施します。

モルタルに色を付け、流し込んだ後、表面をふき取って仕上げます。

表面はあくまでも土の三和土のように・・・

自然な感じに仕上げるのが職人さんの腕の見せ所。


内部では左官職人さんが壁の珪藻土塗りをしています。

十木舎の内壁は調質効果の高い珪藻土塗りを標準仕様としています。

同じく標準仕様としている桧の無垢材フローリングや

窓やドアの入り口枠に使用している桧の無垢材とも相性がとても合っています!


見事なコテさばきの熟練の左官職人さん。

最後に建具職人さんです。
内部の建具は全て職人さんによって一枚一枚手造りされた、
十木舎オリジナルの建具を使用。


今では手作りの建具を使用する住宅も少なくなってしまいましたが、
部屋の中の雰囲気を造る上で、建具は非常に大きな要素となります。

材料とデザインにこだわった建具。
伝統的な建具を作る技術をもった建具職人さんも今では貴重な存在になりつつあります。

そんな伝統的な技術と十木舎のオリジナルデザインの建具を
今後も作り続けていきたいと思います。



今回は「山科の家」仕上げ工事でした。

森谷

西京極の家 上棟しました!

今年もいよいよ師走となり、皆さまお忙しくされていることでしょうね。

十木舎の現場日記も、久しぶりのブログの更新となってしまいましたが
「西京極の家」でも先日、無事上棟をさせていただきました。


十木舎では外観や室内のデザインなどの設計にこだわって家造りをしておりますが、
使用する木材や建材などにも重点を置き取り組んでおります。

中でも家の骨格である構造材になる木材と梁組は特に自信をもって
提供させていただいています。

柱は全て国産の無垢材 桧4寸角(12cm角)を使用。


柱をつなぎ床を支える梁材には、これもすべて国産の杉の無垢材を
使っています。
出来上がってしまえば見えなくなってしまう内部の構造にも
吟味を重ね、お施主様にご満足していただけるように努めています。


これらの梁を大工さんが慎重に組んでいきます。

特にご覧の梁材は室内の天井面に現しになるとあって
特に慎重になります。


天井面にあらわれてくる登り梁。
屋根を支える構造の役目だけではなく、

室内をより豊かな空間にしてくれることでしょう!


大工さんも上棟を終え少し安堵の表情が伺えますが、
そんな時間も束の間のこと・・・

いよいよ造作工事が始まります!

今回は「西京極の家」の上棟の様子でした。


森谷