無垢の一枚板!(前篇)
今回は十木舎の得意分野の一つである木材のお話です。
木の家工房 十木舎ではその名の通り、家の内装・外装にふんだんに
木を使っています。
その中でも毎日手を触れたり、ご家族で食事をするテーブルや、お子さんが
勉強したり本を読んだりするスタディーコーナーのカウンターの天板などは、
少しこだわってみたいところですよね?
そこで十木舎ではいろいろな種類や大きさの無垢の一枚板を取り揃え、
ご希望ならご自分の目で見て、触って選んで頂けるような体制を整えています。
今日はその一部をご紹介しますね。
まずはひのきの無地板です。
![](/_images/upload/1401102618_0.jpg)
無地(むじ)とは無節(むぶし)「節のない」という意味で、大工さんや材木商さんは
よく使う言葉です。板に小さく「四ム」と書いてますよね。これが「四方無節」の略称で
板の表・裏・両端の四面ともに節がない木材のことです。
厚み4.5cmx巾45cmx長さ2mでキッチンカウンターにするといいですね!
玄関の式台(しきだい)「靴を脱いで上がる際の一段目の板」でもきれいです。
つづいては同じくひのき(耳付)板です。
![](/_images/upload/1401102591_0.jpg)
耳付板とはあえて木の端にある皮の部分を残している材木です。
必要なければ、この部分を切ってしまってもいいですし、このまま残して
木肌の感触を楽しんでも、自然な感じで面白いかもしれませんね。
※言い忘れていましたが、今回見ていただく板は製材(大きなのこぎりの付いた
機械で丸太を板に加工)したそのままの状態なので、表面は粗く、艶もありません。
大工さんや家具屋さんにカンナをかけてもらったり磨いたりすると、見違えるように
きれいになります。
そしてひのき(節あり)です。
![](/_images/upload/1401102594_0.jpg)
![](/_images/upload/1401102601_0.jpg)
先の二枚とは同じひのきでも見た目は全く違いますね。
これは節があるもので「一等材」と呼ばれています。等級が違うだけで
木が劣っているわけではないですし、価格も比較的安く手に入るんですよ!
いわば無節のひのきは「美しく気品があり、ほれぼれとする」感じ、これに対して
節のあるものは「個性があり、何とも言えない味のあるやつ」といったところでしょうか。
いずれにしても、使う場所や部屋の雰囲気、予算などに合わせて選択すればよいわけで、
仕上がりを想像しながら検討するのも、家造りの楽しみの一つです。
そして今日一番私の目を奪っていったのがこの一枚
![](/_images/upload/1401102582_0.jpg)
同じくひのきの無節耳付板です。厚4.5cmx巾42cmx長さ2.5m
カウンターにすれば最高です!
先ほども書いた通り表面が粗い状態なので、写真ではわかりにくいかもしれませんが、
まずは、色がいいです。ひとたび大工さんの手によって表面を削れば、ピンクがかった
ひのき色があらわれ、その感触の良さに思わず何度も撫でてしまうことでしょう。
それに木目もいいですね。
![](/_images/upload/1401102586_0.jpg)
紀州の山奥でひっそり、ゆっくり育ったせいか、木目の間隔が狭く
この板独特の模様を出していて、表情がとてもいいです。
思わず、この板は「私がほしい!」と思ってしまいました・・・
無垢の木には、同じものは二つとありません。
毎回、違う種類、違う木目の無垢板を見るのは楽しい限りです。
どんな板に巡り合えるかは、人と一緒で縁かもしれませんね。
今日はひのきの一枚板をご紹介しました。
次回はこの続き、他の樹種も紹介したいと思いますので、
よろしくお願いします。
森谷