十木舎

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木材利用ポイント

木材利用ポイント

林野庁が昨年4月から行っている木材利用ポイント事業を皆さんご存知ですか?

公式説明には、「地域材の適切な利用により、森林の適正な整備・保全、地球温暖化防止
及び循環型社会の形成に貢献し、農山漁村地域の振興に資することを目的としている。
スギ、ヒノキ、カラマツ等を活用した木造住宅の新築等、内装・外装の木質化工事、木材製品
及び木質ペレットストーブ・薪ストーブの購入の際に、木材利用ポイントを付与し、地域の農林
水産品等と交換できる事業」とあります。

なんだか難しいですね・・・。

要するに、「国産材を主に使用する住宅等にポイントを付与することで、地域材の活用を促がし、
森林保全や地域の振興につなげ、循環型社会と地球温暖化防止を目指し、さらには発行された
ポイントを地域の特産品等と交換できる事業」なのです。

もっと簡単にお伝えすると、
木の家の新築やリフォーム、そして薪ストーブ等をお考えのお客様にはとってもお得なのです♪

ちなみに、昨年度十木舎で竣工したお客様の家は全てポイントの対象でした!
発行されたポイントの半分までは工事費に充てることもでき、残りを家具や各地のグルメ品と
交換されたりと、皆さま思い思いにお使いいただけたご様子です。

人にも社会にも良い影響を与えられる国産の木を使うということを推奨するためのこちらの事業。
しかし、残念ながら今年の9月末着工分までが対象となります。

詳しいことがお知りになりたい方はどうぞお気軽にお問い合わせください。

大久保

無垢の一枚板

無垢の一枚板!(前篇)

今回は十木舎の得意分野の一つである木材のお話です。
​木の家工房 十木舎ではその名の通り、家の内装・外装にふんだんに
木を使っています。
その中でも毎日手を触れたり、ご家族で食事をするテーブルや、お子さんが
勉強したり本を読んだりするスタディーコーナーのカウンターの天板などは、
少しこだわって​みたいところですよね?

そこで十木舎ではいろいろな種類や大きさの無垢の一枚板を取り揃え、
ご希望ならご自分の目で見て、触って選んで頂けるような体制を整えています。

今日はその一部をご紹介しますね。

まずはひのきの無地板です。

無地(むじ)とは無節(むぶし)「節のない」という意味で、大工さんや材木商さんは
よく使う言葉です。板に小さく「四ム」と書いてますよね。これが「四方無節」の略称で
板の表・裏・両端の四面ともに節がない木材のことです。

厚み4.5cmx巾45cmx長さ2mでキッチンカウンターにするといいですね!
玄関の式台(しきだい)「靴を脱いで上がる際の一段目の板」でもきれいです。

つづいては同じくひのき(耳付)板です。

耳付板とはあえて木の端にある皮の部分を残している材木です。
必要なければ、この部分を切ってしまってもいいですし、このまま残して
木肌の感触を楽しんでも、自然な感じで面白いかもしれませんね。



※言い忘れていましたが、今回見ていただく板は製材(大きなのこぎりの付いた
機械で丸太を板に加工)したそのままの状態なので、表面は粗く、艶もありません。
大工さんや家具屋さんにカンナをかけてもらったり磨いたりすると、見違えるように
きれいになります。

そしてひのき(節あり)です。


先の二枚とは同じひのきでも見た目は全く違いますね。
これは節があるもので「一等材」と呼ばれています。等級が違うだけで
木が劣っているわけではないですし、価格も比較的安く手に入るんですよ!

いわば無節のひのきは「美しく気品があり、ほれぼれとする」感じ、これに対して
節のあるものは「個性があり、何とも言えない味のあるやつ」といったところでしょうか。

いずれにしても、使う場所や部屋の雰囲気、予算などに合わせて選択すればよいわけで、
仕上がりを想像しながら検討するのも、家造りの楽しみの一つです。

そして今日一番私の目を奪っていったのがこの一枚

同じくひのきの無節耳付板です。厚4.5cmx巾42cmx長さ2.5m
カウンターにすれば最高です!

先ほども書いた通り表面が粗い状態なので、写真ではわかりにくいかもしれませんが、
まずは、色がいいです。ひとたび大工さんの手によって表面を削れば、ピンクがかった
ひのき色があらわれ、その感触の良さに思わず何度も撫でてしまうことでしょう。

それに木目もいいですね。

紀州の山奥でひっそり、ゆっくり育ったせいか、木目の間隔が狭く
この板独特の模様を出していて、表情がとてもいいです。

思わず、この板は「私がほしい!」と思ってしまいました・・・

無垢の木には、同じものは二つとありません。
毎回、違う種類、違う木目の無垢板を見るのは楽しい限りです。
どんな板に巡り合えるかは、人と一緒で縁かもしれませんね。

今日はひのきの一枚板をご紹介しました。
次回はこの続き、他の樹種も紹介したいと思いますので、
よろしくお願いします。

森谷

ウッドデッキリフォームしました!

ウッドデッキが新しく生まれ変わりました!!

十木舎の現場日記、今回はウッドデッキです。
先日、お客様より古くなって傷みの目立つウッドデッキを何とかしたいとのお話があり
早速診させていただきました。
Before

新築時、新居の中庭に併設してウッドデッキを作られました。
LDKの床と同じ高さなので、はだしで歩いたり、よくバーベキューなどをして
楽しまれています。

しかし10年という年月が経ち、真夏の炎天下・梅雨の長雨・風化など過酷な自然環境の
変化に耐えてきた木材ですが、腐食が進みところどころ床板も外れてきました。
お客様もご自分で板材の取り替えなどをして、定期的にメンテナンスをされていたご様子。
Before

しかし表面もさることながら、床下の部材の傷みが大きく、木材が
腐食している状況が確認できました。
床下は地面からの湿気の影響を受けやすく、また一度濡れた木材が
乾きにくいといったことも原因の一つです。

板を載せる木材が腐食してしまっています。

今回は床板だけでなく床下の木材も新しものに入れ替える工事
をすることになりました。
After

今回はウリンという木材を使いました。

ウリンは密度が高く、非常に硬い木材です。そのためウッドデッキには適した
材料の一つです。赤みを帯びた茶褐色でポリフェノールを含んでいるため、
抗菌作用があり、腐食の原因であるバクテリアやシロアリなどにも効力を発揮します。

しかし、水に沈むほど重いので取り扱いに苦労したり、その硬さゆえにプロの大工さん
でさえ、施工に手間がかかったり、板材を固定する釘やビスが取り付ける途中で折れて
しまうこともあり、なかなか一筋縄ではいかない材木なのです。

ウリン材は少し値段も高めなのですが、特別な木材保護塗料をぬらなくても
比較的腐りにくく丈夫な材料なので、塗装費用は掛からないという利点
があり、メンテナンスも少なくて済むかもしれませんね。
(保護塗料を塗るとさらに良いかもしれません。)
After

After

施工が完了して新しく生まれ変わりました。


ご自宅にウッドデッキをお考えの方がいらっしゃいましたら、ご参考になさってください。

森谷

「木の家の見学相談会」が無事終了。

「木の家の見学相談会」が終了しました!

5月の11日と18日、二週にわたって開催しました「木の家の見学相談会」が、ご好評のうちに終了することが出来ました。両日ともにほぼ満員のご予約をいただき、非常に充実したイベントとなりました。
お越しいただいた皆様、貴重なお時間を頂戴し誠にありがとうございました!

何か我が家でくつろいでいるような雰囲気。話も弾んで、ゆっくりとお過ごしいただけたように感じます。
我々にとっても、実際の住まいでお客様と落ち着いてお話しできるのはとても貴重な時間です。今回家を解放いただきましたお施主様に感謝です。大変お世話になりました。

このようなイベントをまた開催できたらと思います。
また、いつでもご質問・ご相談など承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!

奥村

現場日記スタートします!

十木舎の現場日記がスタートしました。

現場監督の森谷です。

記念すべき第一回は地盤調査のお話にしました。

住宅を新築する際、さまざまな職人さんや業者さんによって作られていくわけですが、
実は一番最初に現場に入るのが地盤調査の業者さんの場合が多いですね。

実際に地盤調査をしているところを見かけるのは少ないかも・・・
でも、地盤調査って本当はすごく大事なんですよね。
何事も基礎が大事って言いますよね。その大事な家の基礎が造られる下の地盤が
悪ければ、いくらすごい基礎を造っても役に立ちません。

そこで、弊社では比較的低料金でボーリング調査並みの土質判定ができる
SDS(スクリュードライバーサウンディング)試験を採用しています。

今回はその模様です。

まずは、更地(さらち)の状態の計画地において、建物の配置を測っていきます。

基本的に調査するのは建物の四隅と中心の計5か所です。

場所が決まれば、計測機器で測定していきます。


こいつがSDS試験をする機械。小さくても優れもの。値段もけっこう高いみたいですよ。


このとがった先がSD(スクリュードライバー)なんですよね。

回転しながら地中深く入っていきます。


入っていく際の抵抗や音で土質(粘土・砂・礫・岩盤)等を判定していきます。

今回は一番深いところで3m入って固い地盤に当たりました。

深さにもよりますが、大体一か所15~20分くらいかかりました。


地上に上がってきたスクリュードライバー。これはどのあたりの土でしょうか?

土の中ってどうなってるんでしょうね?

見えない地中の歴史を感じてしまうのは私だけ?・・・

調査データが出てきました。これを持ち帰り、詳細なデータ解析をします。

後日、地盤調査結果が送られてきます。
その判定によって、固い地盤なのか、それとも地盤改良が必要なのかどうかがわかります。
仮に地盤改良が必要な判定になった場合は、その内容や施工方法によって、
かなり費用が変わってきます。見積を取り、十分検討が必要になりますね。

いかがでしたか?何となく地盤調査のことがわかっていただけましたでしょうか?
今後も現場のことを、いろいろお伝えしようと思っていますので、宜しくお願いします。

森谷