十木舎

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構造材、優れた加工技術

こだわりの加工技術!自社プレカット工場


木の家工房 十木舎では木造建築の要である構造材の加工を
自社工場でおこなっています。

今日はその模様を一部ご紹介します。

京都は京北の山裾に弊社工場はあります。




広い敷地の中に材料置き場や加工場などがあります。
背景には北山の杉やヒノキの木々。


加工場の中では主に土台・桁や梁、柱などの構造材(木造建築の骨組)
の加工を行っています。

これは土台(ひのき)です。コンクリートの基礎の上において柱を支える
大事な部材です。


工場の機械で加工をすると言っても、そこは木を扱う難しいところ・・・
ただ機械に入れたら良いものではありません。

どの面を上にするのか下にするのか、反り(そり)や曲がりはどうかなど、
やるべきことは大工さんと一緒。
熟練のオペレーターによって吟味された木材が加工機の中へ。

柱の入る穴をあけたり、継手(つぎて)の加工をします。



こうして加工された土台。
優れた加工精度と品質は日頃の手入れと製品へ意識のたまものです。
その意識は工場責任者によりオペレーター全員へ徹底されています。


「われわれは大工さんがしていることを大型の機械でやっているだけだ!」
大工経験者である工場責任者の言葉です。


丁寧に梱包され現場へ届けられます。







こうした工場での加工技術があってこそ、我々現場サイドも安心して
上棟を迎えられます。


次はきっちり現場でも施工を進めなければなりません。
改めて気を引き締められた一日となりました。

森谷

ウッドデッキリフォームしました!

ウッドデッキが新しく生まれ変わりました!!

十木舎の現場日記、今回はウッドデッキです。
先日、お客様より古くなって傷みの目立つウッドデッキを何とかしたいとのお話があり
早速診させていただきました。
Before

新築時、新居の中庭に併設してウッドデッキを作られました。
LDKの床と同じ高さなので、はだしで歩いたり、よくバーベキューなどをして
楽しまれています。

しかし10年という年月が経ち、真夏の炎天下・梅雨の長雨・風化など過酷な自然環境の
変化に耐えてきた木材ですが、腐食が進みところどころ床板も外れてきました。
お客様もご自分で板材の取り替えなどをして、定期的にメンテナンスをされていたご様子。
Before

しかし表面もさることながら、床下の部材の傷みが大きく、木材が
腐食している状況が確認できました。
床下は地面からの湿気の影響を受けやすく、また一度濡れた木材が
乾きにくいといったことも原因の一つです。

板を載せる木材が腐食してしまっています。

今回は床板だけでなく床下の木材も新しものに入れ替える工事
をすることになりました。
After

今回はウリンという木材を使いました。

ウリンは密度が高く、非常に硬い木材です。そのためウッドデッキには適した
材料の一つです。赤みを帯びた茶褐色でポリフェノールを含んでいるため、
抗菌作用があり、腐食の原因であるバクテリアやシロアリなどにも効力を発揮します。

しかし、水に沈むほど重いので取り扱いに苦労したり、その硬さゆえにプロの大工さん
でさえ、施工に手間がかかったり、板材を固定する釘やビスが取り付ける途中で折れて
しまうこともあり、なかなか一筋縄ではいかない材木なのです。

ウリン材は少し値段も高めなのですが、特別な木材保護塗料をぬらなくても
比較的腐りにくく丈夫な材料なので、塗装費用は掛からないという利点
があり、メンテナンスも少なくて済むかもしれませんね。
(保護塗料を塗るとさらに良いかもしれません。)
After

After

施工が完了して新しく生まれ変わりました。


ご自宅にウッドデッキをお考えの方がいらっしゃいましたら、ご参考になさってください。

森谷

現場日記スタートします!

十木舎の現場日記がスタートしました。

現場監督の森谷です。

記念すべき第一回は地盤調査のお話にしました。

住宅を新築する際、さまざまな職人さんや業者さんによって作られていくわけですが、
実は一番最初に現場に入るのが地盤調査の業者さんの場合が多いですね。

実際に地盤調査をしているところを見かけるのは少ないかも・・・
でも、地盤調査って本当はすごく大事なんですよね。
何事も基礎が大事って言いますよね。その大事な家の基礎が造られる下の地盤が
悪ければ、いくらすごい基礎を造っても役に立ちません。

そこで、弊社では比較的低料金でボーリング調査並みの土質判定ができる
SDS(スクリュードライバーサウンディング)試験を採用しています。

今回はその模様です。

まずは、更地(さらち)の状態の計画地において、建物の配置を測っていきます。

基本的に調査するのは建物の四隅と中心の計5か所です。

場所が決まれば、計測機器で測定していきます。


こいつがSDS試験をする機械。小さくても優れもの。値段もけっこう高いみたいですよ。


このとがった先がSD(スクリュードライバー)なんですよね。

回転しながら地中深く入っていきます。


入っていく際の抵抗や音で土質(粘土・砂・礫・岩盤)等を判定していきます。

今回は一番深いところで3m入って固い地盤に当たりました。

深さにもよりますが、大体一か所15~20分くらいかかりました。


地上に上がってきたスクリュードライバー。これはどのあたりの土でしょうか?

土の中ってどうなってるんでしょうね?

見えない地中の歴史を感じてしまうのは私だけ?・・・

調査データが出てきました。これを持ち帰り、詳細なデータ解析をします。

後日、地盤調査結果が送られてきます。
その判定によって、固い地盤なのか、それとも地盤改良が必要なのかどうかがわかります。
仮に地盤改良が必要な判定になった場合は、その内容や施工方法によって、
かなり費用が変わってきます。見積を取り、十分検討が必要になりますね。

いかがでしたか?何となく地盤調査のことがわかっていただけましたでしょうか?
今後も現場のことを、いろいろお伝えしようと思っていますので、宜しくお願いします。

森谷