『B様の家』 -戸建てのリフォーム-
昨年末になりますが、京都の伏見にて戸建てのリフォームをさせていただきました。
ブログで紹介する機会を逃していましたが、お引き渡しも済んで昨日お引っ越し後の階段手摺取付など、最後の仕事を無事終了させていただきました。
やっとひと安心でこの機会にと思いまして、ご紹介させていただきます。
ご夫婦とお子様2人、お母様の5人でお住まいの約30坪ほどの家ですが、ご実家であるこの家は築年数も大分経っており、これから住み継ぐ上で建て替えかリフォームかを迷われていました。
もともとリビングは隣地との関係から光が入りづらく、日中でも暗い印象がありました。
B様のご要望としては、とにかく明るく木の香る気持ちの良い家にしたいということ。ご相談を進める中で、コストやご入居時期など与条件を考えた上で、リビング・キッチンなどの1階まわりを中心としたリフォームに決まりました。
幸いなことに家の健康状態は比較的安定していて、構造体にも変形や傷みなどがほとんど見受けられませんでした。
ただ、そうは言いましても昔の住宅ですから、断熱対策や湿気対策などこれからお住まいいただく上で見えないところもしっかりと手を入れないといけません。
不足部分の断熱材の充填や、湿気が上がらないよう基礎の土間打ちなどもさせていただき、家の基本性能を向上させました。
また、内装についてはキッチンやお風呂などの設備を一新するのはもちろん、B様の一番のご要望を実現する為に下屋部分のサッシを撤去し、構造に気を付けながら壁を取り除いて大きな開口面としました。
お母様の移動に負担が無いよう段差なども極力なくし、外にも出やすいように大きめなウッドデッキも造作させていただきました。
やはり、使用した素材はお決まりの十木舎の基本的な仕様。桧の床板、珪藻土の左官仕上げの壁面、そして、天井も桧の板張りです。
今までの家の記憶に加えて、これからのお子様のご成長と共に新たな家の年輪が刻まれていくことを願っております。
奥村
BEFORE
BEFORE キッチン周りは狭く、リビングは隣家と接近している為暗い印象です。
計画スケッチ①
リビングからキッチンを見る。
構造を確認しながら壁を取り除き、広がりが感じられるようイメージしました。
計画スケッチ②
キッチンからリビングを見る。なるべく開放的に、本棚造作や収納なども計画に加えました。
AFTER リビングからキッチンを見る。
AFTER キッチンからリビングを見る。
本棚・収納造作
階段下を使った、キッチン脇の収納造作
リビングの開口部
大きめなウッドデッキ
詳しくはまた、実例紹介でご紹介する予定です。ご期待ください!