十木舎

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年末年始休業のお知らせ

2016年も残りわずかとなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
十木舎では、9月に完成した大原の家の店舗、
焼き菓子工房&cafe まめの木」さんのビュッシュ・ド・ノエルをクリスマスに
いただき、季節感のある年末となりました。

さて、十木舎では年末年始を下記の日程で休業いたします。
休業期間のメール等のお問い合わせは1月5日(木)以降の
お返事となりますので、何卒ご了承のほどお願いいたします。

■年末年始休業期間

12月29日(木)~1月4日(水)

今年は本当に多くの家づくりに携わらせていただきました。
お施主様をはじめ、ご協力いただきました職人の皆様、ありがとうございました。

多くのお客様と出会いや、職人さん達の支えがあり、
今年も良い一年を過ごすことができたと思います。
来年も十木舎をどうぞよろしくお願い申し上げます。


2016年1月竣工 並河の家


2016年2月竣工 上高野の家


2016年3月竣工 古世町の家


2016年4月竣工 祝園の家


2016年6月竣工 出町の家


2016年9月竣工 大原の家


2016年12月竣工 松井山手の家

現場日記 岩倉の家

岩倉の家  外壁工事

今年最後の現場日記は工程も終盤に差し掛かってきました、岩倉の家からです!
十木舎では外壁の仕上がりに吹き付けのコテ押えを標準仕様として採用しています。
今回はその模様を少しご紹介しますね。

まずは主構造である柱・梁に耐震性・調湿・環境性能を
兼ね備えた面材(モイス)を貼ります。

このモイスの上に透湿・防水シートを張り、雨水の侵入を防ぎます。

シートの上にサイディングの下地でもある胴縁という下地木材を打ち付けます。

これにより外壁内に空気層が確保され、壁内の結露防止の役目も果たします。


続いては、この下地の上に無塗装のサイディングを貼っていきます。
これが吹き付け仕上げの下地材となるわけですね。

サイディングも1枚が90cmx3mにもなる大判のもの使用して、割れやクラックが
入りにくい様にしています。ただし、1枚1枚が大きいが故にとても重たく、
施工する職人さんは並々ならぬ苦労があります。


とはいえ、施工した外壁に何か不具合が出ては大変と。。。
職人さんは気合いを入れてキッチリ施工してくれました。



サイディングが貼れると、次は塗装屋さんの出番です。
ジョイント部分に割れ止めの処理を施します。

また、このジョイント部分をなくすことによって、吹き付けのパターンが
連続することとなり、よりスッキリとした印象に仕上がるのです。



続いて塗料が付きやすいようにシーラーという接着剤を塗っていきます。



それが乾燥してから、一度下吹き付けを行います。

この下吹きが仕上がりの良し悪しを左右するといっても良いので、
とても慎重に施工していきます。

ここまで来ると後はいよいよ仕上げ。
骨材(細かい砂や石)が入った仕上げ吹き付けです。

この吹付をしてすぐさま、あとを追うようにコテを使ってパターン(模様)を付けていきます。



熟練の職人さんにより、手際よく施工されていきます。


このように仕上がるまでには、いくつもの種類の工程によって成り立っております。
外壁工事の流れがざっくりではありますが、わかりましたでしょうか。
ご参考にしてくださいね。


天候の大きな崩れもなく、外壁の吹き付け作業も無事終了。


外壁工事が終わると、現場は足場を外す準備に取り掛かります。
いよいよ外観がすがたを現します。ドキドキして楽しみな瞬間でもあります!

今回、吹き付けを担当してくれた職人さん。
仕事の合間に素敵な笑顔で答えてくれました!!

今年の十木舎の現場日記はここまでとさせていただきます。


来年も家造りの現場から、いろいろご紹介できればと思いますので、

宜しくお願いいたします。それでは皆様よいお年をお迎えください。

森谷


挑戦!セルフペイント体験記


​突然ですが皆さま、セルフペイントはご存知でしょうか?
そうです( ^ω^)・・・そのままの意味で「プロに頼まず、自身で塗る」ということですね。
先日無事完成した「松井山手の家」​ではお施主様が室内の壁の一部をセルフペイントされました。
今回はそのお手伝いをさせてもらった際の体験レポートです!

​きっかけは、お施主様Y様の「室内の一部を少し違う雰囲気にしたい」というご要望から始まりました。

十木舎では壁・天井を珪藻土仕上げとしており、それらは全て左官屋さんによる職人仕事です。
​たまに珪藻土をご自身で塗ってみたいと希望されるお客様もいらっしゃいますが、
​小手を使うため想像よりも難しく、十木舎としてはあまりおススメしていません。

また、珪藻土に色粉を加えることで、ある程度の色は作ることができますが、
​白系や淡い色だと気にならない粉っぽさみたいなものが、少し気になります。

そこで今回ご提案したオーストラリア生まれの塗料がこちら、ポーターズペイントです。

ポーターズペイントの特徴は、
​・使いやすく、きれいな色が豊富
​・一般的なペンキと違い、鉱物が含まれているため質感がでる
​・有害な揮発性有機化合物(VOC)が含まれていない
​・初めての人や子供でも塗りやすく、失敗しにくい

等々、上記のご説明でY様にもご納得いただき、進めていくことになりました。
​そして以前から家づくりの中で何かご自身でも体験してみたいというY様の希望も叶えるべく、
​今回はセルフペイントに挑戦することになりました♪

・・・とはいえ、いきなり本番ともいきませんので、ポーターズペイントの
​販売をされているインテリア末永さんのワークショップにY様と一緒に参加。

専用の刷毛を使いランダムに塗るのがコツと教えてもらい、
初めてでも塗りやすく、割と大胆に塗っていきます。


​一度塗りですが、ひとまず完成。
この程度の面積であれば、30~40分で出来ました。

そして、後日いよいよ本番です。
​既にペイント予定以外の壁面は珪藻土で、
綺麗に仕上げられているため緊張します。。

当日はお子様達も参加。

​ご自分の部屋でもあるので、気合も十分!どんどんいい感じに塗り進みます。


​こちらは別のお部屋で色も変えて。大きな刷毛を使うのが少し大変です。。

一つ目の壁が仕上がると、次の壁に移動。その間に最初の壁を乾かします。
​そして両方の壁を二度塗りで仕上げて、ようやく完成!!作業時間は約3時間です。



​塗った直後です。
ポーターズならではの絶妙な色味が素敵ですが、この時点ではまだ乾いていません。
そのため多少ムラが気になりますが、完全に乾くといい感じの風合いに変化します。

ちなみに、完成後の様子は改めて実例紹介に掲載させていただきますが、
​見学会でご覧になった皆さまに感心していただけるほどの出来栄えでした♪

家づくりの基本はプロの職人さんが仕上げていくものですが、
こんな風にお子様も一緒になって体験できるのも貴重な機会かと思います。

Y様にも想像以上の仕上がりと大変喜んでいただけて本当に良かったです☆
ご興味のある方はどうぞお気軽にご相談くださいね。

無垢の一枚板(ウォルナット)

ウォルナットの無垢板加工しました!

今日は先日加工しました、無垢の一枚板のご紹介です。

無垢の一枚板のテーブルやカウンターをあつらえると、
とても高額になるイメージがあるかもしれませんね。

「無垢の一枚板で造ったカウンターがほしいんだけど・・・高いんだろうな」

そんなご希望に応えるべく、十木舎ではテーブルやカウンターの一枚板を
自社で取り揃え、しかも加工から仕上げまで一貫して行うこともできますし、
デザインによっては加工のみを家具職人さんにお願いするなど、工夫を凝らし
比較的お手頃な価格でご提供させていただいております。

こちらはウォルナットの一枚板

耳付きの立派な板ですね。

今回は70cmの奥行のある書斎カウンターのご要望がありました。

こうした一枚の無垢板は乾燥をしていく過程でどうしても反りやねじれなどが
生じます。まずはそうしたひずみをこの機械で修正します。
色の薄いところが削れている箇所ですね。

ひずみが取れてまっすぐになりました。ウォルナットといえばこげ茶色のイメージが
ありますが、削った素地はこんな色なんですよ。



第一段階の粗加工が終わると第二段階
ベルトサンダーで表面を削っていきます。

粗いサンドペーパーから段々と細かいサンドペーパーへ
徐々に表面が平坦になっていきます。



続いて仕上げサンダーによって、さらに細かいサンドペーパーで削っていきます。

仕上がりの良さはこの研磨で決まるといっても過言ではありません。
手間を惜しまずに幾度となく研磨を重ね、さらに滑らかにしていきます。

この時点で表面はツルツルとしてとても気持ちが良いです。
やっぱり本物の無垢の木質感は格別です。


研磨が終わるといよいよ仕上げ。今回はオイルを塗って仕上げます。

オイルを塗ると先ほどまで白っぽかった表面が一気に変わり、
木目が現れ、色もいわゆるウォルナット色となってきます。



とてもきれいな木目が現れました。

とても落ち着いていて良い感じに仕上がりました。
あとは現場で大工さんによりカウンターとして取付を待つばかり・・・
とても楽しみです。


今回はウォルナットの一枚板でしたが、まだまだいろんな樹種を取り揃えております。
使う場所やお好み、部屋とのバランスなど色々考えられますね!

それでは今回はこのへんで。

森谷

松井山手の家 完成見学会ご報告

一段と寒くなり、本格的な冬の訪れを感じるようになりましたね。
今回は先日12/10・/11に開催しました、年内最後の完成見学会のご報告です。

会場となった今回の「松井山手の家」は、住宅地に建っていながら、周囲の環境を活かした明るい空間が大好評でした。
間取りの工夫で広々と感じられる十木舎の家づくりですが、体験して、ご納得いただけたのではないかと思います。

お施主様ご家族がセルフペイントした壁は皆驚きのクオリティでした!

寒空の下もかかわらず、総勢23組のお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。
残念ながらご見学いただけなかった方は、近々更新する実例紹介のページへの掲載をお楽しみに!
9月の見学会「大原の家」も掲載してますよ!

山浦