十木舎

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無垢の一枚板(ウォルナット)

ウォルナットの無垢板加工しました!

今日は先日加工しました、無垢の一枚板のご紹介です。

無垢の一枚板のテーブルやカウンターをあつらえると、
とても高額になるイメージがあるかもしれませんね。

「無垢の一枚板で造ったカウンターがほしいんだけど・・・高いんだろうな」

そんなご希望に応えるべく、十木舎ではテーブルやカウンターの一枚板を
自社で取り揃え、しかも加工から仕上げまで一貫して行うこともできますし、
デザインによっては加工のみを家具職人さんにお願いするなど、工夫を凝らし
比較的お手頃な価格でご提供させていただいております。

こちらはウォルナットの一枚板

耳付きの立派な板ですね。

今回は70cmの奥行のある書斎カウンターのご要望がありました。

こうした一枚の無垢板は乾燥をしていく過程でどうしても反りやねじれなどが
生じます。まずはそうしたひずみをこの機械で修正します。
色の薄いところが削れている箇所ですね。

ひずみが取れてまっすぐになりました。ウォルナットといえばこげ茶色のイメージが
ありますが、削った素地はこんな色なんですよ。



第一段階の粗加工が終わると第二段階
ベルトサンダーで表面を削っていきます。

粗いサンドペーパーから段々と細かいサンドペーパーへ
徐々に表面が平坦になっていきます。



続いて仕上げサンダーによって、さらに細かいサンドペーパーで削っていきます。

仕上がりの良さはこの研磨で決まるといっても過言ではありません。
手間を惜しまずに幾度となく研磨を重ね、さらに滑らかにしていきます。

この時点で表面はツルツルとしてとても気持ちが良いです。
やっぱり本物の無垢の木質感は格別です。


研磨が終わるといよいよ仕上げ。今回はオイルを塗って仕上げます。

オイルを塗ると先ほどまで白っぽかった表面が一気に変わり、
木目が現れ、色もいわゆるウォルナット色となってきます。



とてもきれいな木目が現れました。

とても落ち着いていて良い感じに仕上がりました。
あとは現場で大工さんによりカウンターとして取付を待つばかり・・・
とても楽しみです。


今回はウォルナットの一枚板でしたが、まだまだいろんな樹種を取り揃えております。
使う場所やお好み、部屋とのバランスなど色々考えられますね!

それでは今回はこのへんで。

森谷

松井山手の家 完成見学会ご報告

一段と寒くなり、本格的な冬の訪れを感じるようになりましたね。
今回は先日12/10・/11に開催しました、年内最後の完成見学会のご報告です。

会場となった今回の「松井山手の家」は、住宅地に建っていながら、周囲の環境を活かした明るい空間が大好評でした。
間取りの工夫で広々と感じられる十木舎の家づくりですが、体験して、ご納得いただけたのではないかと思います。

お施主様ご家族がセルフペイントした壁は皆驚きのクオリティでした!

寒空の下もかかわらず、総勢23組のお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。
残念ながらご見学いただけなかった方は、近々更新する実例紹介のページへの掲載をお楽しみに!
9月の見学会「大原の家」も掲載してますよ!

山浦

松井山手の家 完成見学会開催!

12月に入り、今年も残りわずかとなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度十木舎では、京田辺市松井山手地区にて完成見学会を開催いたします!

今回の会場となる松井山手の家は、公園に面する角地に建つ、片流れの屋根が印象的な約33坪のお家です。
玄関ポーチの天井や軒裏には板張りを用い、シンプルでありながら、温もりのある木の家となりました。
カウンターや一面ヒノキ張りの壁など、無垢の木をふんだんに使った室内は木の香りがあふれます。
他にもお施主様ご家族がセルフペイントで仕上げた壁や、土間収納などの住まい手の生活が考えられた間取りなどなど、
こだわりの家づくりをぜひご体感下さい!

モデルルームではない、お施主様の思いを叶えた家づくりが体感できる貴重な機会をお見逃しなく!
皆様のご予約お待ちしております。

※ご予約制となりますので、事前にご希望の日時をお申し込みください。
※小さなお子様は必ず手をつないでいただくようお願いいたします。


松井山手の家 仕上げ

今回の現場日記は いよいよ完成間近の松井山手の家からです。

家の雰囲気や住み心地を印象付けるものとして「建具」が非常に大きく
かかわってきますよね。
十木舎では室内建具はすべて建具職人さんに製作してもらった、
オリジナル建具を採用しています。


こちらはトイレ入口ドア   杉の赤柾板 貼 です。


柾目板特有の端正な木目でとても落ち着いた印象です。
こちらのお宅では、トイレの中も建具とマッチした杉の柾目板で腰板を
貼らせていただきました。



続いて玄関からリビングへの扉には
これも十木舎オリジナルの格子戸です。



キッチンカウンター下には便利な収納を設け、その扉には
ヒノキの柾目板を使った建具を制作。
サイドのパネルもそれに合わせて無垢のヒノキ柾目板であつらえています。

こちらのお宅ではお施主様のご厚意により内覧会をさせていただく予定です。
是非実物で写真では伝わりにくい本物の質感を体感していただきたいものです。



外部では外構工事も始まっています。
外部の仕上げも家の雰囲気には大切ですよね。

この日は左官屋さんが玄関ポーチを仕上げている真っ最中でした。
十木舎の標準仕様「ふき取り仕上げ」

モルタルに土色を付けその上から砂利を撒きます。

コテで均したのちに表面をふき取って、三和土(たたき)調に仕上げます。

どれだけ石を見せるのか・・・自然な風合いに仕上げるのが職人技!

同じく外部では大工さんがウッドデッキと板塀の工事にとりかかります。

西岡棟梁と大工の石嶺さん   

絶妙なチームワークで仕事の段取りが進みます。

ウッドデッキ・板塀とも桧の板を使用。
完成後の塗装には身体への影響の少ない「オスモ塗料」を使用します。



間もなく外構工事が完了すると完成お引渡しとなります。

仕上げの工事が現場としても一番気を使うところではありますが、
「お客様にご満足していただけるものを作る」

最後まで気を引き締めてまいります。

森谷




現場日記 岩倉の家から

岩倉の家   <軒のこと>

 季節の移り変わりも早いもので、紅葉の便りが聞こえてくる季節となりましたね。

今回の現場日記は周辺にも紅葉の見どころがたくさんある「岩倉の家」からです。

前回もご紹介しましたが、こちらのお宅はリビングに6mを超える梁が入っており
その梁を軒先に長くはね出すことによって、深い軒を支える構造になっています。


家とって<軒>はとても重要な役割をもっていることは、
あまり知られていないかもしれませんね。
春夏秋冬、日本は四季によって多様な気候風土があります。

軒の主な役目として

・夏の厳しい日差を遮り、日光を調節してくれる。
・建物が濡れにくい。吹き込みを防ぐ。
・外壁の汚れ、傷み・劣化を防ぐ。

などがあげられます。特に木造建築には有効かもしれませんね。

事実、昔からの伝統的な木造建築には深い軒が備わっていることからも、
その効果が伺えます。

こちら岩倉の家では、リビングの吹き抜けの前面に特に深い軒が設けられました。

梁をはねだすことによって1m80cmの軒が可能になりました。

軒の天井には、大工さんによって丁寧に張られた杉板
とてもキレイで、建物を引き立てます。




梁とそれを支える柱の間には、大きめのガラスをはめ込み
とても明るく開放感のある空間を実現しました。


これでガラスや軒の工事も終わり、現場は外壁を張っていく工事へと入ります。

大工さんは外部の工事から、いよいよ本格的に内部の造作工事に移っていきます。
ますます気合いが入っていますよ。

今後も現場の進捗の様子をご紹介できればと思っていますで、
宜しくお願いします!

森谷