十木舎

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上賀茂の改修現場から

ここ京都でも、もう間もなく桜の便りが聞こえてくる季節になりました。

京都・上賀茂では1Fのリビング・ダイニングを中心に、
玄関・キッチン周りまで無垢材自然素材をふんだんに使ったリフォーム工事が
進行中です!

お住まいの間取りを若干変更して、開放感のあるスペースにしたいとの
ご要望を叶える為、慎重に既存の柱や壁などの構造体の調査を行いました。


リフォーム工事ではそういった事前の調査も大変重要になりますね。


こちらのお宅でも、間取り変更に伴い補強の梁材を新たに入れることになりました。


ヒノキの無垢材の梁   大工さんがカンナで仕上げてくれました!

見事なまでの艶! 表面の手触りもそれはそれは最高でした。
この梁も現しにします。

次は大工さん、この梁の下に入る磨き丸太の加工です。

北山杉の磨き丸太

このような大工工事ができるのも、日々の経験と修行があればこそ。



手入れの行き届いた大工道具(ノミ)
横にあるのはこれも北山杉の面皮(めんかわ)柱

磨きの丸柱も良いですが、面皮柱も端正で趣ありますね。

丸い磨き丸太の四面を少しづつ削っていき、
程よく丸い皮の面を残すことで、面皮柱を作ることができるんですよ。

これらの材料を使い、どのような仕上がりになるのか、
ワクワクしながら日々職人さんと共に仕事に取り組んでいます!

この続きもおたのしみに。

森谷




岩倉の家 完成見学会ご報告

2017年最初の見学会となりました「岩倉の家」完成見学会のご報告です。
今回は告知と同時に、本当に多くの方々からお問合せをいただきました。
用意していた予約枠がすぐに満員になってしまうという状況に、事務所内が驚きと喜びの感情で包まれました!

当日もご来場いただきました皆様にも非常に好評で、十木舎の家づくりを体感していただける良い機会になったのではないでしょうか。


天気にも恵まれ、心地よい2日間でした。


「岩倉の家」の最大の見どころはやはり↑このダイニング。


木製サッシと登梁、板張天井が作りだすダイナミックな空間に来場者も一言、「おぉー」。


無垢材の造作や庭との一体感など、木の香りが満ちた自然素材の家をご体感いただきました。

以前から気にかけていただいているお客様をはじめ、初めましてのお客様も合わせると、30組以上の皆様にお越しいただきました。ありがとうございました。
対応できる人数に限りがあった為、やむを得ずご参加をお断りさせていただきました皆様におかれましては、次回の開催でお会いできることをお待ちしております。

他にも沢山の見どころがあった「岩倉の家」ですが、詳しくは実例紹介のページへの掲載をお楽しみに。

山浦

岩倉の家 完成見学会 開催!

寒さの中にも春の暖かさが少しずつ感じられる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度十木舎では、京都市左京区岩倉にて完成見学会を開催いたします!

叡山電鉄の沿線、三宅八幡宮や蓮華寺といった古刹の気配が漂う風致地区が今回の建築地です。
深い庇と南向きの木製サッシによる大きな開口や、2階へと続く勾配天井が作りだすダイナミックな空間は圧巻です。
約37坪という充実した建物の中には、造り付けのソファをはじめとする十木舎自慢の無垢の木材をふんだんに使った室内造作や家事動線など、こだわりの家づくりが広がります。
住まい手の暮らしを想い計画され、自然素材と職人の技によって仕上げられた、写真や言葉では伝えきれない心地のよい空間をぜひご体感下さい!

皆様のご予約お待ちしております。

※ご予約制となりますので、事前にご希望の日時をお申し込みください。
※小さなお子様は必ず手をつないでいただくようお願いいたします。

岩倉の家 仕上げ工事

岩倉の家 完成まぢか!

いよいよ完成を間近に控え、現場では各職人さんも
最終の仕上げ工事に余念がありません。

この完成までの数週間は現場を納める監督としても、一番気を遣う
時期でもあります。

しかし、日々完成に近づく姿に、
これまでのお施主様との打合せ、設計、職人さんの仕事・・・
それぞれの情熱と努力によって過ごしたここ数ヶ月間の日々が
この瞬間の為にあったのだと思うと格別な気持ちがこみあげてきます。

庭では大工さんがウッドデッキと板塀を作る作業中。

こちらの現場を担当してくれた西川棟梁。
最後まで丁寧な仕事ぶりです。


板塀は最後の仕上げ塗装中。




内部では床の養生も外されて、綺麗な階段もあらわになりました。

総桧造りの階段。すべて無垢の桧の板で見事な光沢を放っています。

まわりは一面ヒノキの香りが漂います。



段板も大工さんが一枚一枚手加工で仕上げたので、肌触りも抜群です。



吹き抜けのダイナミックな梁組と階段




玄関の手摺とベンチ
ここにも大工さんのきめ細やかな手仕事が光ります。



こちらのお宅ではお施主様のご好意により、
完成見学会をさせていただくことになりましたので、
是非、一度無垢材と自然素材の心地よさを体感してみてくださいね。

森谷

町家の左官工事

町家改修<左官>

2月も半ばを過ぎまだまだ寒い日が続いております。
暖かくなるのが待ち遠しいですね。

町家の改修現場の職人さんも日々頑張ってくれています。

そんな現場から今回は左官屋さんの仕事に注目です!

築90年の町家。土台や柱などで傷みがあったところは、新しく入れ替えたり
補強するなど手を加え、同時に壁土がはがれてしまっていたところなどは
再度、竹の下地(竹小舞といいます)を縄で編み込みます。

竹小舞を編んでくれているのは女性の左官職人さん。
仕事楽しいですか?と聞いてみると…「はい!」と迷いのない言葉。

左官職人になりたい人も希少なこの時代に、何とも力強いお言葉をいただきました。

壁土はこんな感じ。




この壁土を竹を編んだ所へ塗りこんでいきます。

一度荒く塗り込み、乾いてから数度塗り重ねて仕上げていきます。


左官職人さんをはじめ、伝統的な職人技を継承していくのも、
とても大切なことと改めて感じる日となりました。

木と土と紙で建てられた建築。現代の職人さんによって手を加えられ

現代の町家としてよみがえる姿が楽しみで仕方ありません。

それではこの続きもお楽しみに。


森谷