十木舎

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祝園の家 完成見学会のおしらせ

立春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この度十木舎では、2月16日(土)・17日(日)の2日間

「祝園の家 完成見学会」を開催させていただくこととなりました。

角地に建つ約30坪のお住まいは、

往来の多い道路に面した環境ですが、配置計画によって暮らしやすく、

無垢の木と自然素材が心地よい落ち着きのある空間になっています。

玄関からパントリー・キッチンへとつながる通り土間や

広い収納スペースの確保、造り付けの家具など、

日常を過ごしやすいように考えられた家事動線も見どころです。

この機会に是非ご覧ください。

【祝園の家 完成見学会】

会場  :京都府相楽郡精華町祝園

開催日時:2019/2/16(土)・17(日)

     10:00/11:00/13:00/14:00/15:00

     ※各時間完全予約制※

ご予約は電話かメールにてお問い合わせください。

   電話番号:075-933-3346

   メールアドレス: kinoie@juhmokusha.jp

※ご予約いただいた方のみのご案内となります。

※駐車場をご利用の方は、ご予約の際にお申し付けください。

【十木舎からのお願いと注意事項】

本見学会はお施主様のご厚意により、家づくりをご検討の方のために開催させていただいております。

建物保護のため、貴重品を除く大きなお手荷物のお持込はご遠慮ください。

小さいお子様をお連れの方は、必ずお手をつないでいただきますようお願い致します。

お施主様の大切な財産ですので、十分にマナーを守ってご見学くださいますよう、ご理解いただけましたら幸いです。

【実例紹介はこちらから】

http://www.juhmokusha.jp/works/

大工さんの手仕事「篠町の家」

今回の現場日記は「篠町の家」からのお届けです!

建築中でも大工さんの手仕事をタイミングよく間近にみられることはなかなか難しいですよね。

出来上がりを見ると綺麗で素晴らしい大工さんの手仕事。
その経過がわかると、感心したり、驚きがあったりとまた格別な思い入れが湧いてきますね。


<階段の手加工中>
最近の住宅では階段も工業製品化が進み、大工さんが一から手加工することも少なくなってきました。
何気にやっているようで、この階段の手刻みが中々難しいのですよ。

注文建築ではプランによって階段のかけ方や配置、段数や幅に至るまで様々です。廻り階段や踊り場など、その都度変わる形状にも大工さんが
緻密な計算と技術で対応してくれます。

無垢の総ヒノキ造りであつらえた階段板は一枚一枚丁寧にカンナで仕上げられ、足ざわりも格別です。

続いての写真はこちら

なんだと思われるかもしれませんが・・・
こちらは蟻桟(ありざん)といわれる大工の技術です。
無垢の板は反りやねじれなどが起きると聞きますよね?
あらかじめ板の底にこの蟻桟をしこむことによって、反りを軽減できるのです。

和室の床の間の板などに使われる伝統的な技法です。
出来上がれば見えなくなってしまいますが、このひと手間をかけること・・・先人たちの知恵と工夫を継承していくのも大切なことだと思います。

等間隔で仕込まれる蟻桟。釘も使わずに納める技法は大工さんの心意気が詰まっていますね。


表はこんな感じです。裏にこのような仕事が施されていようとは
わからないですよね~
こちらは「栗(くり)」の一枚板、木目がとてもキレイです。


続いてはこちら

京都の北山杉は有名ですが、その北山杉の磨き丸太を大工さん自ら手を加え「面皮(めんかわ)柱」を造ります。
面皮柱は数寄屋(すきや)造りの建物に使わていたりしますよね。
杉の木目と皮のツルっとした感じがとても良い表情をかもし出します。

少しずつ削っていきます。
皮の部分をどれだけ残すのか・・・平坦な部分とのバランスが大事。
感覚がものを言います。

大工棟梁の小田さんが削るのを止めました。
「これでいこう!」私とも意見が一致。

この面皮柱が現場でどのように納まるのかとても楽しみです!

十木舎の現場日記、今回は大工さんの手仕事でした。


森谷






本日より、営業開始です。

明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。

十木舎は本年も、皆様により一層ご満足いただける家づくりを目指し、
スタッフ一同業務に精励いたす決意です。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


2019年1月7日
木の家工房 十木舎
奥村 嘉郎

年末年始休業のお知らせ

粉雪が舞う寒さがようやく訪れてきましたが、今年もあと少し。
十木舎は年末のお引渡し等でバタバタとしながらも、スタッフ全員で無事に年末を迎える事ができ、
ほっと一安心しています。

「島本町の家」「牧野の家」「有栖川の家」の実例紹介も更新しました。
それぞれが非常に個性豊かな家となっておりますので、ぜひご覧ください!

さて、十木舎では年末年始を下記の日程にて休業いたします。
休業期間のメール等のお問い合わせについては、1月7日(月)以降の
お返事となりますので、何卒ご了承のほどお願いいたします。

■年末年始休業期間
12月30日(日)~1月6日(日)

発足して6年目となった2018年の十木舎は、組織変更を挟みながらも、
初の滋賀県と大阪府での工事や2世帯住宅、店舗の内装等、
たくさんの新しい挑戦をさせていただく事ができました。
お施主様をはじめ、ご協力いただきました職人の皆様、ありがとうございました。

多くのお客様との出会いや、職人さん達の支えがあり、今年も良い一年を過ごすことができました。

来年も十木舎をどうぞよろしくお願い申し上げます。


2018年2月竣工 岡崎の家


2018年3月竣工 草津の家


2018年4月竣工 西京極の家


2018年6月竣工 島本町の家

2018年9月竣工 牧野の家


2018年9月竣工 Seren-table(カフェ内装)

2018年10月竣工 有栖川の家


2018年11月竣工 檜峠の家(戸建リフォーム)


2018年12月竣工 紫竹の家

「篠町の家」上棟しました 

いよいよ今年も年末に近づき、寒い日が多くなってまいりました。

今回の現場日記は亀岡市は篠町にて、無事上棟の作業を終えました
「篠町の家」の上棟作業のご紹介です。

亀岡は霧の多いところで知られていますが、この日も朝から霧が立ち込め
ようやく青空がのぞいたのは、作業も進み大工さんが二階の床組を始めたころ。

作業も順調に進み、床の梁がみるみる組まれていきます。


柱は全て国産の桧4寸角です。梁は同じく国産の杉
910ピッチ角に細かく梁組していきます。


床梁が組まれると続いては2階の屋根、小屋梁を組んでいきます。
2階の小屋梁となると高くなり、ここからは大工さんも慎重に。
でもそこは慣れている大工さん。どんどん進めていきます。

屋根の中心に入る棟木(むなぎ)を組みます。屋根を支える大事な部材です。
完成した後は天井に化粧で現し(あらわし)になります。
大工さんも特に慎重になります。

棟木をつないでいきます。

無事、棟木が納まりました。
棟木に登り梁をかけていきます。

ここまでくると屋根の形が見えてきます。

十木舎では屋根の野地板に至るまで、全て国産の無垢の木材にこだわって
います。

杉の野地板を張っていきます。


野地板の上には屋根材の消音・断熱効果のため、
「フォレストボード」を敷いていきます。

これも杉皮を固めた自然素材。透湿効果に優れ屋根裏に湿気が籠るのを
防止します。


フォレストボードの上には屋根の下葺き材(ルーフラミテクト)を敷いて
屋根じまいの完了。これで雨が降ってもひとまず安心です。

このルーフラミテクトも遮熱性、透湿性に優れ、屋根裏の結露を
防止します。切れ端などのを残材として焼却処分したとしても
有毒ガスを発生しないなど、環境にも配慮された建材です。

このように十木舎では木材・建材に至るまで厳選した素材を使うことで
お施主様はもちろんのこと、社会に役立つ住環境を作り続けていきます。

と屋根の上に立ち、亀岡の山並みを眺めながら誓った上棟作業になりました。

森谷