木造建築の職人で要は何といっても大工さんでしょう!
職人不足といわれる昨今。
長年、鍛錬を積み重ね、木造の特殊な「技」を身につけた大工さん。
その技術をいかんなく発揮できる現場も工業製品の台頭で少なくなってきている
現状があります。
そんな貴重な「大工さんの技」を
今回は少しご紹介しましょう。
日本建築、特にお茶室などの数寄屋建築や町家など伝統的な建物で
よく見かける丸太の柱など加工は、四角い柱などを加工するのと異なり、
特に専門的な技術が必要です。
丸太の桁(横の部材)に丸太の柱(縦の部材)が刺さるところです。
組み立ててしまえば、わからなくなりますが、
ここに大工さんの「技」が隠れています。
続いては京名栗(きょうなぐり)というもので
木材は栗(くり)ですが表面を(ちょうな)という道具で
特種な加工をしたものになります。
その京名栗の加工では第一人者
京都は京北の「原田銘木店」さんに製作をお願いした材料です。
この京名栗の端を大工さんが現場に合わせて加工します。
事前に工場で加工されたこれらの部材を現場で組み立てました。
只今、十木舎で工事中の和風割烹店舗の玄関の一部です。
それぞれの部材が見事に納まっています。
いまから完成がとても楽しみです!
先日はこの技術を応用して、錆丸太(さびまるた)を使った
藤棚を作っていただきました。
今後も、大工さんをはじめ職人さんには
このような特殊技術をいかんなく発揮していただき
皆様のお役に立つお仕事を手掛けていきたいと思います。
今回は大工さんの「技」のご紹介でした。
森谷
先日は、花園の家の完成見学会にご参加いただき、ありがとうございました。
2日間で15組のお客様にお越しいただきました。
完成見学会は、十木舎の家を知っていただく機会になることはもちろんですが、
2つとして同じものがない、住まい手のための家からは様々なアイデアが見えてくると思っています。
それは私たちにとってもそうですし、
ご来場いただいた皆さまにも、これからの家づくりのヒントとなっていましたら、幸いです。
そして、約半年の工期を終え、無事に花園の家のお引渡が完了いたしました。
「家づくりが終わると、寂しいんです」とよくお施主様から言っていただくことがありますが、
それだけ長い時間と想いをかけて、家づくりに向き合って来られた家だからこそ、
もっともっと長いこれからの時間を、より愛着を持って、大切にお過ごしいただけることを願っております。
先週の土曜日に「石清水の家」をお引き渡しさせていただきました。
やっとこの時を迎えることができて、まずはほっと一息。お施主様からは心温まるお言葉をいただき、監督の森谷と私は嬉しい気持ちと、ちょっと寂しい気持ちで現場を後にしました。
資料を見直しますと、昨年の3月にはじめてお問い合わせをいただき、かれこれ1年と半年ほど。
お施主様のたくさんの思いが詰まった家です。
これからも末永くお住まいいただけたらと思います。
さて、お引き渡しの前にはいつも欠かさないイベントがあります。
それは、竣工時の写真撮影。カメラマンは我々が心から信頼を寄せる垂見孔士さん。いつも東京から来ていただいています。
実例紹介にも必ず名前がありますね。
十木舎の家をいつも温かく見つめてくれて、良いところを引き出してくれます。
ただその状況を写すのではなく、そこに流れる空気をカメラに切り取っているように感じます。
撮影の際は、必ずそばについて撮影補助をしながら終日家と向き合います。我々にとっては、じっくりと冷静に見直す良い機会でもあります。
実際に建った家の中で一日を過ごしていると、机上では分からないことが目の前に時間の流れとともに見えてきます。
また、垂見さんのふとした言葉や、話すことで気づかされることもたくさんあります。
十木舎を外から見守るお父さん!いや、お兄さんみたいな方です。
とても大切な一日。とてもクリエイティブな時間と学びの多い一日です。
これからも続けていきたいです。
夕景は特に心惹かれますね。
明かりが灯ると、家に命が入った感じがします.
垂見さんの撮った夕景の写真が楽しみです。
奥村
花園の家 完成見学会を開催させていただくこととなりました。
🍃
建て替わりの時期を迎えた古い住宅街で、約28坪の十木舎の家が完成しました。
コンパクトでありながら3人のお子さまがのびのび暮らせるようにと、お施主様夫婦と何度も話し合いを重ね計画しました。
LDKはダイニングを中心とした間取りとし、近い距離間の中でもそれぞれが落ち着く居場所を作っています。
家族を見守れるよう全体を見渡せるアイランドキッチン
約3.5m幅のカウンターが目を引くスタディコーナー
庭に寄り添うゆったりしたソファやこだわりの詰まった洗面台など
限られたスペースを有効に使えるよう、すべて造作家具であつらえました。
大工をはじめとする職人たちが、丁寧に仕上げた木の家。
この機会に是非ご体感ください。
🍃
【開催日時】
2024/10/19(土)•10/20(日)
10:00 / 11:00 / 13:00 / 14:00 / 15:00
【会場】
京都市右京区花園
🚃JR山陰本線 花園駅から徒歩16分
🚃JR山陰本線 円町駅から徒歩16分
🚃嵐電(京福)北野線 等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅から徒歩8分
■お申込みいただいた方には、詳しい地図を別途ご案内差し上げます。
■当日は駐車場のご用意がございません。お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
【予約について】
ご予約はメール、電話、DMにて承っております。
TEL: 075-754-7232
MAIL: kinoie@juhmokusha.up
※ご予約時に【ご希望日時 / ご来場人数 / 緊急時のご連絡先】をお伝えください。
尚、ご希望の日時につきましては先着順とさせていただきますので,ご了承ください。
※ご予約をいただく際に下記項目をお願いしております。皆様に安心してご見学いただけますよう、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします
●完全予約制で進行しております。
●感染症対策にご協力ください。
●抱っこのできないお子様、小学生以下のお子様のご入場はご遠慮願います。
(外で保護者の方とお子様が一緒にお待ちいただくことは可能です。保護者の方は順番にご見学いただけます。)
こんにちは、朝晩が寒くなってきましたね。日中はまだ暑い日が続きますが寒暖差があると体調を崩しやすいので、注意します。
皆さまも身体を労わってくださいね。
今回ご紹介するのは、十木舎の朝の一コマです。
毎朝、20~30分程度かけてそれぞれに掃除をしています。床を掃除したり、玄関廻りをきれいにしたり、テーブルを拭いたりとそれぞれにしています。
家にはロボット掃除機やダイソンのようなハンディ掃除機があるのですが、あまりにクイックルワイパーが有能すぎて、家用に即買いしたほどです。
実際使ってみると、軽いし可動範囲も広いので、掃除もしやすく手も汚れにくいし良いことづくめです。
ただそれだけでは、そこまで驚かなかったように思います。朝から掃除といいましたが、じつは十木舎のスタッフは、朝から現場に入ったり、お客様と打合せに行くことがあります。
忘れもしない驚愕した日もそのような日で、スタッフが私ともう一人ぐらいでした。私はダイソンで掃除をしたあとに、クイックルワイパーをかけたのです。
当然、端から端まできれいにしたつもりがあったのですが、なんとクイックルワイパーには汚れがみっしりと吸着されていたのです。
もう、驚きでしかありません。
十木舎の仲間となり約1年半になるのですが、毎朝クイックルワイパーで掃除をしても、毎朝同じように汚れがつきます。特に連休明けはよく汚れがとれます。
ただ、よく観察しますと、1階のヒノキフローリングはそうなのですが、2階スギフローリングはまた感触が違うのです。言葉で表現しますと、
ヒノキは、スー、スー、スーといった感じで拭けます。杉は、サー、サー、サーと軽い印象なのです。
実際、私がよく取れるといった汚れは1階のヒノキフローリングでとれているようです。
スギとヒノキは同じ針葉樹なのですが、少し特徴が違います。
固さの比較では、スギのほうが柔らかく、ヒノキは固い目です。そのため足ざわりや歩いた時の疲れにくさにも違いがあるように感じます。
ヒノキはヒノキ風呂という言葉があるように、耐水性があります。杉はヒノキよりも水を吸収しやすいです。
これは油分が多いからと言われたりしています。
毎度汚れが付着しやすいのは、この油分の多さによるものなんだと実体験でわかりました。油分は掃除機では取れにくいですよね。
私が驚愕した日のからくりはこういったところにあったということです。
ちなみに、山の直立にそびえたつ針葉樹の多くは杉・ヒノキですが、見分け方をご存知でしょうか。
遠目にみても、近くでみても特徴的なのでわかりやすいです。
遠目ですとボンボンした固まりの枝振りなら杉です。ファサーと広がった枝振りならヒノキです。
近くでみるときは、木の表面が整った樹皮なら杉です。バリバリと荒々しいのはヒノキです。
散策される際にそんな観点でみると面白いかもしれません。
小棚