十木舎

紫野の家 House of Murasakino

紫野の家

House of Murasakino

建勲神社の程近く、古い町家が密集して建つ京都の下町で、敷地面積20坪弱、美観地区や準防火地域など、様々な制約の中での提案となりました。
二間間口の建築が精一杯な条件の下、2階にLDKを計画することにより、コンパクトさを感じさせない勾配天井の明るく広がりのある空間となっています。
特にキッチンやその周囲の収納を造作とすることで、動線がコンパクトにまとまり、空間にマッチした木質感のある仕上がりとなっています。

場所:京都市北区紫野
完成:2024年7月
規模:66.24㎡(20.03坪)
設計・施工:十木舎
写真:垂見孔士氏

敷地境界めいいっぱいに計画した、建物正面。
勾配天井で開放的な2階のリビングダイニング。
ソファはコーナー部分にヒノキ材で造作し、無駄なく空間を使う。
階段の吹抜け部分は開放的な手摺として、1階に光を届ける。
バルコニー壁をルーバーにして、外からの視線を遮りながら室内を明るく。
寝室と収納の間仕切り壁は途中で高さを止めて、広がりを感じられるようにした。
玄関の前の小さな庭。