十木舎

嵯峨の家 House of Saga

嵯峨の家

House of Saga

古い町並みが残る落ち着いた住宅街に建つ35.5坪の住まいです。
伝統芸能に携わる施主の仕事柄、1階には続き間の稽古場と和室を設けました。和室とリビングダイニングが庭を囲むようにL字に配置された建物は、職と住とがほどよくつながり、必要に応じた往来がスムーズにできるよう、動線に配慮し計画しています。
リビングダイニングのスペースは平屋とし、3.7mの高天井には構造の補強を兼ねたトラスが組まれており、意匠的にもこの家の象徴的な存在となっています。
南に面した2.4mのハイサッシが内と外とをつなげて、庭の木々が四季の移り変わりを知らせてくれます。冬には薪ストーブを囲いながら、家族の時間を豊かに過ごされることでしょう。

場所:京都市右京区嵯峨
完成:2022年10月
規模:117.59㎡(35.57坪)
設計・施工:十木舎
写真:垂見孔士氏

天井には構造補強を兼ねたトラス組がみえる
南に面したLDK
続き間の稽古場と和室
和室の雪見障子から庭を望む
和室から稽古場をみる。襖で仕切ることで独立した空間にもなる
玄関横には造作の手洗い
庭から建物をみる