十木舎

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牧野の家 上棟しました!

このところ連日のように気温も高く、良い天気が続きましたね!
桜も一気に満開となり、舞い散る様子にうっとりと見入ってしまいます。


さて今回の現場日記は先日、無事上棟を終えました、「牧野の家」からお伝えします!

まずは上棟作業に先立ち、基礎の上に土台を据え付けます。

十木舎では土台に12cm角の桧を使用。
その他床下になる部分の木材は全て国産のヒノキを使っています。

土台が敷かれるとここからはいよいよ建て方の始まりです。
こちらの「牧野の家」では中心に6寸角(18cm角)の桧の大黒柱が入ります。

クレーン車で釣り上げられた大黒柱を大工さん総出で納めていきます!
ゆっくりと慎重に・・・

養生がまかれているため、その美しい姿はまだ見られませんが、
立ち上がると、その堂々たる雄姿に圧倒されます。
こちらの大黒柱の加工風景は以前のブログhttp://juhmokusha.jp/blog/?e=151でご覧ください。


大黒柱を納めた後は順調に梁材を組んでいきます。

大黒柱のてっぺんに納められた梁。
梁と大黒柱は「コミ栓」という堅い木で作られた栓を打ち込むことによって
抜けないように固定されます。大工さんの伝統的な技法のひとつです!

「コミ栓」が打ち込まれ、きっちり納まった梁と大黒柱。

大工さんの綺麗で計算された手仕事にはいつも感心します!

大黒柱と登り梁によって組まれた屋根組。すべて梁は現しにします。

棟から伸びた登り梁を軒先まではね出すことで、1m80cmも伸びた軒を支えられるのです!

登り梁の上には屋根の板を受ける垂木材を並べます。

十木舎では構造材や屋根の板に至るまで、すべて国産の無垢材を使用。

屋根の下地にも耐久性に優れた杉の無垢板を張っています。



その上には調湿効果と断熱性・屋根の消音効果も兼ね備えた「フォレストボード」を張ります。

この建材も杉皮を原料としており、環境と健康に配慮した建材の一つです。

そして、最後に「ルーフラミテクト」という下葺き材を張って上棟作業の終了です。

通常の屋根ルーフィングでも雨水は通しませんが、同時に湿気も通さないので、屋根裏に湿気がこもりがちに・・・

この「ルーフラミテクト」、雨水は通さずに屋根裏の湿気は逃がしてくれる
優れもの。屋根材の裏に発生する結露も防止する効果があります。

上棟作業を終え、現場では大工さんもこれで一安心です。

今回は「牧野の家」上棟作業の様子をお伝えしました。

次回も各現場から色々お伝えできればと思います。


森谷