十木舎

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山科の家大工さん造作

今回の現場日記は「山科の家」で大工さんの職人技に密着です。

十木舎では内装の床板・窓枠や階段の材料にいたるまで、全てヒノキや杉等の

国産無垢材を使っています。

その中でも階段の材料は踏板や側板など全てこだわりの総桧造り!!


こちらは階段の踊り場にあたる部分。ひのきの板を大工さんが加工します。

見事に加工された桧造りの階段の板は、全て大工さんが自らカンナで削り上げます。
足ざわりもそれは格別です!

続いては本棚の造作です。

こちらの本棚は杉を使用
杉はその風合いから、ほんのりとした柔らか味を空間に与えます。

完成してしまうと見えなくなってしまう所にも
大工さんの丁寧な手仕事が伺えます。




お客様の念願の本棚が大工さんの手によって
ひとつひとつ形になっていきます!

こちらは天井の杉板貼りの様子

板は赤杉の柾板。押さえ縁に竹を使いました。

竹はこの部屋の雰囲気に合わせて「ゴマ竹」を選択

こちらがそのゴマ竹です。

京都は古くから竹の名産地。建築にも様々な形でとり入れられてきました。
今回は京銘竹屋さんに出向き直接仕入れた物を使用。


竹をとめる釘には、一本一本が手造りの和釘を使っています。

まるで水面のように外からの光を反射する天井板・・・

すべて無垢板で一枚一枚カンナで仕上げてあるからこそ出せる、
自然で見事な光沢です。

大工さんの心意気と職人技に改めて感激した一日でした。





森谷